専称寺 年中行事

 ◎一月  修正会(しゅしょうえ)(新年法要)

 新しい年の始めにあたり、天下泰平や人々の幸福を祈って行う法要です。

「修正」とは、正月に修する法会(ほうえ)、の意味。起源は古代中国の年始の儀式にあるとされ、日本では平安時代以降から広く行われるようになりました。

 

三月  春彼岸会

春分・秋分の日を中心(中日)とした一週間の期間に勤める、先祖追善供養の法会(ほうえ)。
 「彼岸」とは、私たちが生きる、苦しみに満ちたこの世界(此岸(しがん))とは対照的な、向こう側の世界、つまり極楽浄土を意味します。
 浄土宗でよりどころとするお経の一つ、『観無量寿経(かんむりょうじゅきょう)』には、「極楽浄土のある西の彼方に沈みゆく夕日を観て、浄土を想え」との修行法(日想観(にっそうかん))が説かれます。春分・秋分の日には太陽が真西に沈むことから、極楽浄土への憧憬(しょうけい)を新たにし、そこに先立った先祖を供養するのに最も適した時期として、平安時代以降、盛んになったとされています。

 

◎四月  稲荷祭

 

◎八月  盂蘭盆会、施餓鬼会、地蔵盆法要

 亡きご先祖を極楽浄土からお家にお迎えして供養をする法会です。期間は7月13日から15日(16日)、または8月13日から15日(16日)です。
この起源について、『
蘭盆経(うらぼんぎょう)』に次のようにあります。
ある日、お釈迦さまの弟子・目連(もくれん)尊者が神通力により、自分の母親が餓鬼の世界に堕(お)ちて苦しんでいることを知ります。なんとか助けたいと悩む目連尊者にお釈迦さまは、「大勢の僧が夏の修行を終える7月15日に、彼らに食べ物や飲み物を献じれば、その功徳により母を救うことができよう」と説かれました。これにもとづき、日本では毎年7月(地方や地域により8月)に先祖供養の行事として行われるようになりました。

 生前の強欲や嫉妬などの行いの報いとして、飲食(いんしょく)のままならない、常に餓えに苦しむ世界に堕(お)ちた衆生に飲食(おんじき)を施して救い、その功徳(くどく)を先祖供養のために振り向ける法要です。一般に「おせがき」とも呼びならわされています。修める時期に定めはありませんが、多くの地域ではお盆前後に勤められており、この場合はとくに「盆施餓鬼」とも呼ばれます。

 『救抜焔口餓鬼陀羅尼経(くばつえんくがきだらにきょう)』には、次のような由来が記されています。
お釈迦さまの弟子・阿難尊者(あなんそんじゃ)の前に焔口という名の餓鬼が現れ「お前の命はあと3日だ。生き長らえたければすべての餓鬼に食べ物や飲み物を施せ」と告げられます。驚きあわてる阿難尊者にお釈迦さまは、少量のお供えでも無限に変じる陀羅尼(経文の一種)とその作法を授けました。そのとおりに餓鬼に供養したことで、阿難尊者は命を長らえ、餓鬼たちも苦しみから脱することができたと説かれています。

 

◎九月  秋彼岸会

 

◎十月  十夜会

十日十夜にわたって勤める念仏会(え)。「お十夜」や「十夜講」「十夜念仏」「十夜法要」などともいいます。浄土宗でよりどころとする経典『無量寿経(むりょうじゅきょう)』に説かれる、「(煩悩や誘惑に満ちた)この世界で十日十夜の善行を積むことは、<あらゆる煩悩や誘惑などない、修行を行うのに環境の整った>仏さまの国で千年の善行を修めることよりも勝(すぐ)れている」との一節が由来です。「善行」とは、私たち浄土宗の教えにおいては、もちろんお念仏です。
室町時代に京都・真如堂(しんにょどう)(天台宗真正極楽寺(しんしょうごくらくじ))で修められたのが始まりで、その後、大本山光明寺第九世祐崇(ゆうそう)上人が後土御門(ごつちみかど)天皇のために真如堂の僧たちと引声(いんぜい)念仏(声をゆるやかに長く引き伸ばしてとなえるお念仏)を修したところ、天皇が大変感激され、光明寺で十夜法要を修することに勅許を下しました。これが浄土宗における十夜法要の始まりです。
 

◎十一月  御忌会

 生涯をかけてお念仏の教えを説き弘(ひろ)めた宗祖法然上人のご命日

1月25日に、その恩徳を偲(しの)んで営む法要です。専称寺門中寺院では11月に行います。

 

◎十二月  浄梵会

 

 

本堂にて行われるお葬式、年忌法要、回向、水子供養、ペット供養、祈願祈祷など